2008年02月15日

スプーン作りのコツ

【お知らせ】
近鉄文化サロン奈良 毎月1回、第一金曜、10:00〜12:30
一応3回で1セットです。
体験レッスン → http://www.d-kintetsu.co.jp/bunka-salon/nara/lesson/index.html
近鉄文化サロン奈良HP → http://www.d-kintetsu.co.jp/bunka-salon/nara/index.html


普段の十八製作所のワークショップもイロイロと新しくなっています。
橿原市八木町のカフェギャラリージユクで定期的にワークショップをしておりますので、チェックしてみてくださいね。
十八製作所のワークショップについて
木のスプーン作り、木のお皿作りワークショップ
こども椅子を作るワークショップの詳細


木でスプーンを作っています。
作り方は簡単。
大体の形を切ってから、先の丸い彫刻刀のようなノミで削っていき、仕上げにペーパーがけをして、オイルを塗り塗り。

ノミで削っていくのがメインの作業になるんですが、慣れてないと結構大変。

一番難しいのが、使いやすく、口に入りやすい形に仕上げるってことなのです。

最初は、口に入れながら作ったりしてました。
イロイロと試した結果、どんな形のスプーンを作ったとしても、3つのポイントさえ押さえれば、まあまあ使えるスプーンが作れるということがわかってきました。

このスプーンを使って説明します。

木のスプーンだけでなく、他のスプーンもじっくりt見てみてください。

■ポイント1
くぼみの深さは、そんなに深くなくていい。
どうしても、深く彫ってしまいそうになるのですが、たっぷりとすくえる深さが欲しくても、食べる時のことを考えると、浅い方が使いやすいです。

というか、深さはスプーンにとって、あまり大事なことではないように思う。

■ポイント2
くぼみの奥を下げる。
横から見たときに、スプーンの先を高くするというよりは、奥の部分を低くする。この奥が高いと、口に入れたときに引っかかるのです。

スプーンの先を高く、奥を低くします。

そして、もう一つ、大切なことは、口に入る部分の厚さを均一にすること。
薄かったり、厚かったりすると、置いたときに傾いたりします。置いてみて、座りを見てください。
薄さは裏で調整します。薄くすればいいというものでもないですが、ガンガン削っても大抵は大丈夫。丸くするといい感じ。

■ポイント3
全体のラインを美しく!
柄の部分は、自分の手に合ったものがいいのですが、全体のバランスがキレイだと、やっぱり使いやすい!!

全体のラインを美しく!

持ち手の部分については、ウチでは、先端をポコっと段をつけてるんですけど、デザインがカワイイという訳だけではなく、皿の中にカラーンと滑り込まないためと、握った時にしっくりとくるからです。

でも段が微妙すぎてカラーンとなってる場合もあります。

これを押さえといたら、使いやすいです。
うまくできなかったら、使いながら削っていきゃ、そのうちベストな自分だけのスプーンになります。



十八製作所のスプーンは、チェリーやウォールナット、ブナなどの広葉樹で製作しています。
初心者の方にとっては硬くて大変かもしれませんが、使えるモノを作る!という点では、苦労する甲斐はあるスプーンが出来上がると思います。

とってもご要望の多かった
木のスプーンの材料の販売を始めました。

木のスプーンの材料(丸)

木のスプーンの材料(曲がり)

木のスプーンの材料(ナミダ)

木のスプーンの材料(小さめ)

スプーンを作る時の台

とかです。掲載されている以外にも、自由に形をオーダーしてもらってOKです。


それから、よくある質問なのですが、どんな道具を使うのか?
ウチでは以下の丸のみと平のみを使っています。アマゾンで買えます。


posted by トモ at 02:56| 木のスプーン